アルメニアの首都エレバンで21日、同国政府が係争地ナゴルノカラバフのアルメニア系勢力を支援せず、隣国アゼルバイジャンに事実上降伏したことへの抗議デモが続いた。ロシアのメディアによると、警官隊との衝突で46人が拘束された。
 アゼルバイジャンが19日に開始した「対テロ」名目の軍事作戦に対し、アルメニアのパシニャン政権は抗戦せず、アルメニア系勢力が20日に武装解除を含む停戦合意に応じ敗北した。
 19日に始まったデモでは、政府庁舎前の広場に最大で数千人が集結。参加者らはパシニャン首相を弱腰と見なして「裏切り者」と非難し、辞任を要求した。警官隊は強制排除を警告した上で、21日に拘束に踏み切った。 
〔写真説明〕21日、アルメニアの首都エレバンで、警官と口論する抗議デモ参加者(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)