2023/10/11
防災・危機管理ニュース
【ニューデリー時事】アフガニスタン西部を7日に襲った地震の被災地では、11日も余震が続き、新たな死傷者が出た。自宅を失った被災者や余震を恐れる多くの住民は、屋外やテントでの生活を強いられている。夜間の冷え込みが厳しさを増す中、緊張と疲労感が増している。
米地質調査所(USGS)によると、西部ヘラート近郊で11日朝(日本時間同午前)、7日と同規模のマグニチュード(M)6.3の地震が発生。AFP通信は地元病院担当者の話として、少なくとも1人が死亡、120人が負傷したと伝えた。家屋が倒壊する被害も出ているもようだ。
一方、AFPによると、イスラム主義組織タリバン暫定政権のエバド保健相は11日、地震による死者数をこれまでの2000人超から「1000人超」と大幅に下方修正した。被災地が都市部から遠く離れ、情報がうまく伝わらなかったことによる混乱や、二重計上が原因と釈明した。負傷者数は約2400人という。
大きな被害が出たヘラート州ナヤブラフィ村の70代男性は、家族11人を失った。支援物資のテントでは、これから来る冬の嵐に耐えることはできず、AFPの取材に「政府がここから連れ出すか援助してくれなければ、生き延びることができない」と訴えた。
同州で生鮮食品店を営む男性は、家族と共に都市部の公園で過ごしている。地元民放トロTVに対し、「私たちの家は土でできているので、地震と聞いてすぐに子供たちを連れ、開けた場所に来た」と話した。
〔写真説明〕10日、アフガニスタン西部ヘラート州で、地震で死亡した母の墓前に座り込む少女(右)(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
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