【パリ時事】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は25日、戦争や迫害で住む場所を追われた世界の難民・国内避難民らが9月末時点で推計1億1400万人に達したと発表した。ロシアのウクライナ侵攻やアフリカ北東部スーダンでの軍事衝突を背景に、過去最多を記録した昨年末から560万人増加した。
 統計によれば、難民は今年6月末時点で3640万人、国内避難民は6250万人。難民をはじめ国際的保護が必要な人々を出身国別で見ると、内戦の続くシリアが650万人、アフガニスタンが610万人、ウクライナが590万人だった。
 パレスチナ難民は590万人。イスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突が起きた10月以降の統計は含んでいない。 

(ニュース提供元:時事通信社)