東京海上日動火災保険は30日、保険代理店で顧客の個人情報が漏えいしたと発表した。一部の代理店では、本来アクセスできない顧客の個人情報が閲覧できる状態にあったほか、日本生命保険や損害保険ジャパンといった他の保険会社の契約情報も見られる環境にあった。東京海上日動によると、不正な閲覧件数は過去5年間で約2500件に上る可能性があるが、代理店が情報を外部に持ち出すといった事例は確認されていないという。
 情報漏えいは、東京海上日動の社員が代理店同士をつなぐシステム設定を誤ったことが原因。代理店からの指摘で7月に発覚した。設定ミスは9月14日に解消し、東京海上日動は一連の経緯を金融庁に報告。不正アクセスの内容や詳しい件数を調べ、12月末までに調査を完了させる。 

(ニュース提供元:時事通信社)