NTT西日本子会社の元派遣社員が約900万件の個人情報を流出させた問題で、元派遣社員が流出先の名簿業者から少なくとも1000万円を受け取っていた疑いがあることが7日、捜査関係者への取材で分かった。岡山県警は情報提供の対価だったとみて、不正競争防止法違反などの容疑を視野に捜査を進めている。
 NTTマーケティングアクトProCX(大阪市)によると、元派遣社員は、NTTビジネスソリューションズ(同)に所属していた2013年7月~23年1月ごろ、計59の自治体や企業などが保有する住民や顧客の住所、氏名、電話番号などの個人情報計約900万件を持ち出した。
 元派遣社員は個人情報などが記録されているサーバーの保守管理業務を担当し、ダウンロードの権限を持っていた。持ち出された情報の一部は、外部の名簿業者に渡っていた。 

(ニュース提供元:時事通信社)