【ニューヨーク時事】米政府は14日、気候変動の影響やリスクをまとめた報告書「全米気候評価」を公表した。異常気象で米経済に年1500億ドル(約22兆5000億円)近い被害が生じていると指摘。地球温暖化対策が遅れれば、さらに深刻化する恐れがあると訴えた。
 全米気候評価は、地球変動研究法に基づいて設置されている「地球変動研究プログラム(USGCRP)」がおおむね4年ごとに作成している。1500億ドルの被害額については「人命の損失や医療関連コスト(の増大)などを考慮していない控えめな推計だ」と強調。気温上昇で米経済に「さまざまな規模で重大なリスクが及び、経済成長を鈍化させる可能性がある」と説明した。 

(ニュース提供元:時事通信社)