【パリ時事】ロシアの侵攻が続くウクライナのクリメンコ内相は28日、猛吹雪に見舞われた南部オデッサ州や北東部ハリコフ州で10人が死亡したと通信アプリ「テレグラム」に投稿した。一方、米シンクタンク戦争研究所(ISW)は戦況分析で、ロシア、ウクライナ両国軍は冬の到来に伴う悪天候の中、地上戦を続けていると指摘した。
 オデッサ州のキペル知事は28日、雪の吹きだまりから約2500人が救助されたとテレグラムに投稿。自動車内に閉じ込められた人々の救出活動が行われていると説明した。
 ウクライナは黒海に臨む南部のクリミア半島やヘルソン州でも悪天候の被害が発生。広い範囲で停電が起きたほか、鉄道などのインフラ施設が打撃を受けたもようだ。
 ゼレンスキー大統領は27日夜の演説で、他の地域でも「犠牲者を出さないよう全力を尽くすことが重要だ」と訴えた。
 ISWは27日付の分析で、前線の軍部隊は大雪や強風によって視界が遮られ、作戦のペースが遅くなっていると指摘。ただ「軍事活動が完全にストップしたわけではない」と強調した。 
〔写真説明〕27日、ウクライナ南部オデッサ州で、大雪の中、車を押す救助隊員(非常事態庁提供)(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)