フィリピン付近で起きた大規模な地震で、気象庁は3日、伊豆諸島・八丈島で午前4時27分に最大40センチの津波を観測したと発表した。午前9時までに千葉県館山市や和歌山県串本町、高知県土佐清水市、鹿児島県奄美市(奄美大島)などで20センチ、静岡県沼津市や徳島県美波町などで10センチを記録した。
 気象庁は2日午後11時55分すぎに千葉県から鹿児島県にかけてと、東京都の伊豆・小笠原諸島、沖縄県の宮古島・八重山地方に津波注意報を発表し、3日未明に奄美群島・トカラ列島を追加。下山利浩地震情報企画官は記者会見で「海の中や海岸は危険なので離れてほしい」と呼び掛けた。
 津波注意報はその後、早朝に宮古島・八重山地方が解除され、午前9時に全面解除された。
 昨年9月に台湾付近で起きた地震を除くと、海外の地震で津波注意報が出たのは2015年9月に南米チリ中部沿岸で大地震が発生した時以来。日本では岩手県で最大78センチの津波を観測した。 

(ニュース提供元:時事通信社)