【ロンドン時事】英気象庁は8日、産業革命前からの世界気温の上昇について、2024年に初めて1.5度を超える可能性があると発表した。温室効果ガスの排出増加に加え、太平洋赤道域東部の海面水温が上昇するエルニーニョ現象が一時的に影響すると分析。過去最高が見込まれる今年をさらに上回ると予測した。
 地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」は、産業革命前からの気温上昇を1.5度以内に抑える目標を掲げている。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催中の国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)の議論に影響を与えそうだ。 

(ニュース提供元:時事通信社)