【北京時事】中国国家統計局が15日発表した11月の小売売上高は前年同月比10.1%増だった。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ前年の反動増の側面が大きい。鉱工業生産は6.6%の増加。不動産関連の指標は大半が低調だった。
 中国では昨年11月、「ゼロコロナ」政策を巡る混乱が拡大し、工場の操業停止や飲食店の臨時休業が相次いだ。今年11月の小売売上高は前月比では0.1%減で、鉱工業生産は0.9%増にとどまった。統計局は「景気回復に向けた基盤を固める必要がある」と指摘した。 

(ニュース提供元:時事通信社)