気象庁は22日、2023年の日本と世界の年間平均気温と、日本近海の年間平均海面水温が、11月までの速報値でいずれも統計開始以来の最高だったと発表した。21世紀に入って記録を更新する年が相次ぎ、地球温暖化傾向が示されているが、これまでの記録を大幅に上回った。
 日本の年間平均気温(1898年統計開始)は、都市化の影響が少ない全国15地点の観測に基づき、平年(20年までの30年間平均)を1.34度も上回った。過去最高は20年の平年差プラス0.65度。上空の偏西風が北寄りに流れて暖かい空気に覆われやすく、南方の高気圧の勢力が強かったため、平均気温は春、夏、秋と3季連続で最高記録となっていた。
 世界の年間平均気温(1891年統計開始)は同0.53度で、過去最高は16年の同0.35度。日本近海の平均海面水温(1908年統計開始)は同1.07度で、過去最高だった21年の0.74度を大きく上回り、漁業に影響している。 

(ニュース提供元:時事通信社)