米政治専門メディアのポリティコは27日、バイデン政権と欧州当局者の話として、ウクライナ軍によるロシア占領地の奪還を後押しする戦略から、停戦に向けた環境づくりに米欧が方向転換しつつあると報じた。支援の継続性が危ぶまれる中、政治的な幕引きを急ぐ焦りが出ているもようだ。
 ウクライナと米欧は最近、ロシア軍が一部で攻勢に転じている東部戦線で、対戦車障害物の設置などウクライナ側の防衛網構築を議論しているという。米当局者は「その(停戦交渉の)時にウクライナができるだけ強力な手札を持っていることを望んでいる」と述べた。 

(ニュース提供元:時事通信社)