【ロンドン時事】欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス(C3S)」は9日、2023年の世界の平均気温は14.98度で、観測史上最も暑い1年だったと発表した。過去最高だった16年を0.17度上回った。産業革命前の1850年から1900年までの平均気温と比べ1.48度上昇し、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」で掲げる1.5度以内に抑えるとする目標の上限に迫った。
 C3Sによると、太平洋赤道域東部の海面水温が下がる「ラニーニャ現象」から海面水温が上昇する「エルニーニョ現象」に移行したことによる影響で、4~12月の世界の平均海面温度は記録的高水準となった。6月以降、全ての月で過去最高気温を記録しており、年間を通じ半数近くの日で1850~1900年と比べて1.5度以上暖かかったという。 

(ニュース提供元:時事通信社)