石川県輪島市と珠洲市で応急仮設住宅の建設が始まった12日、工事担当者らは「一日でも早く完成させる」と意気込み、黙々と作業した。
 輪島市マリンタウンで20戸の建設が予定されるキリコ会館の多目的広場では、建てる位置を決める「地縄張り」という作業が行われた。作業員は所々に地割れができた地面をメジャーで測り、印を付けていた。
 工事を担当する田内玄史さん(44)は「今月中には完成する予定だが、被災した方のために一日も早く工事を終わらせたい」と語った。
 輪島市に住む70代の男性は「これで、避難所で大変な思いをしている人の生活が楽になれば」と話した。
 珠洲市の市立正院小学校の校庭には40戸が建設される。小学生の子どもと避難している女性(47)は「体育館の雨漏りがひどく、小さな教室にぎゅうぎゅう詰めで生活している。子どもがちゃんと勉強できるように早く建ってほしい」と訴えた。 

(ニュース提供元:時事通信社)