2024/01/14
防災・危機管理ニュース
最大震度7を観測し、石川県内で大きな被害をもたらした能登半島地震は、15日で発生から2週間を迎える。同県によると、孤立集落は道路の復旧や住民の移送によって徐々に解消が進み、ピーク時の約3300人から490人に減った。
死者は14日午後2時時点で、前日から1人増え、災害関連死13人を含め計221人となった。内訳は珠洲市で1人増の99人、輪島市88人、穴水町20人など。連絡が取れない安否不明者は輪島市19人、珠洲市5人の計24人で、警察や消防、自衛隊が捜索を続けている。
中山間地域や沿岸部では土砂崩れなどで外部からのアクセスが遮断され、一時は4市町24地区で計3345人が孤立状態となった。土砂の撤去などで道路が復旧するなどし、孤立集落の住民は14日時点で輪島、珠洲、能登3市町の15地区490人にまで減少した。
一方、学校や公民館などの避難所389カ所に約1万9000人が身を寄せている。断水は約5万5500戸に上り、輪島、珠洲、七尾、能登、穴水、志賀6市町はほぼ全域に及ぶ。県道なども依然として36路線89カ所で通行止めのままだ。
インフラ復旧のめどは立たず、避難生活は長期化を余儀なくされている。県は感染症のまん延、災害関連死の増加を懸念し、ホテル・旅館への2次避難を呼び掛けている。14日時点で、ホテルなど951施設、約2万8000人分を確保し、延べ792人を避難させた。
県は6市町の被災した県立高校の生徒を対象に2次避難所を設け、15日から金沢市内のホテルで最大70人を受け入れると発表。輪島市も中学生を集団避難させる方針で、各家庭への意向調査で401人のうち250人の同意を得た。白山市内の県施設などを利用する計画で、調整を進めている。
余震は活発に続いており、気象庁によると、震度1以上の地震は14日午後までに1380回を超えた。最大震度別では6弱が1回、5強と5弱が各7回起きた。
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
家庭の防災は企業BCPとつながっている
昨今は社員の自主防災力向上に努めている企業も多いでしょう。この時期は災害時のルール周知に余念がないと思いますが、ポイントとして提案したいのが、家庭の防災と企業BCP のつながりをしっかり伝えること。「家庭と会社は別」と考えがちですが、家庭の防災力を上げないと企業の事業継続力も上がりません。メッセージを出すよいタイミングです。
2024/05/02
-
-
企業不正の実態と不正防止対策
本勉強会では、企業不正の実態と不正防止対策について解説していただきました。2024年4月23日開催。
2024/05/01
-
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月23日配信アーカイブ】
【4月23日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:南海トラフ地震臨時情報を想定した訓練手法
2024/04/23
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方