【ワシントン時事】米CNNテレビ(電子版)は16日、バイデン米政権がイエメンの親イラン武装組織フーシ派を大統領令に基づく「特別指定国際テロリスト」に再指定する方針だと報じた。紅海周辺で船舶攻撃を繰り返すフーシ派に対抗し、圧力を強化する狙いがあるとみられる。
 バイデン政権は2021年2月、フーシ派に対する「特別指定国際テロリスト」と「外国テロ組織」の指定を解除。トランプ前政権の決定を覆した形で、「世界最悪の人道危機」とされる内戦下のイエメンのフーシ派支配地域で行う人道支援への対応のためと説明していた。
 だが、昨年10月に始まったイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突に伴い、フーシ派が紅海周辺で船舶攻撃を繰り返すと、米国は英国と共にフーシ派の拠点を攻撃。再指定を求める声が高まっていた。 

(ニュース提供元:時事通信社)