【ワシントン時事】米大統領選に立候補していた共和党のデサンティス・フロリダ州知事(45)は21日、X(旧ツイッター)に投稿した動画で「選挙戦を停止する」と述べ、撤退を表明した。トランプ前大統領(77)に代わる保守の「新星」として期待を集めたが、15日に行われた党指名レース初戦のアイオワ州党員集会で得票率がトランプ氏の半分にも満たず、存在感を示せなかった。
 動画では「ドナルド・トランプにもう一度チャンスを与えたいと、大多数の共和党員が考えていることは明らかだ」と語り、首位を独走するトランプ氏への支持を表明。デサンティス氏の撤退により、共和党の指名争いはトランプ氏とヘイリー元国連大使(52)の2人に絞られた。
 デサンティス氏は「われわれは、ニッキー・ヘイリーに代表される守旧派の共和党には戻れない」とも強調した。保守派を中心とした支持者の多くはトランプ氏に流れるとみられ、ヘイリー氏には逆風となる。 
〔写真説明〕ロン・デサンティス氏【AFP時事】

(ニュース提供元:時事通信社)