大雪の影響で24日、名神高速道路の関ケ原インターチェンジ(IC、岐阜県関ケ原町)付近の上下線で大型トラックなどが動けなくなり、立ち往生が発生した。中日本高速道路(名古屋市)によると、午後2時時点で上り線5.5キロ、下り線6.6キロに上り、解消の見通しは立っていない。
 同社によると、午前9時すぎに下り線で、大型トラック2台が相次いで動けなくなった。走行車線、追い越し車線ともにふさがれたため、後続車が次々と立ち往生し、上り線でも同様の状況となったという。
 同社は除雪作業や動けなくなった車のレッカー移動を始め、運転手らに飲料水や保存食、携帯トイレを配るなどした。消防によると、午後9時半までに、5歳と1歳の子どもを含む3人が体調不良を訴え病院に搬送されたという。
 岐阜県などによると、午後3時に県が自衛隊に災害派遣を要請。陸上自衛隊守山駐屯地(名古屋市守山区)の隊員約300人が派遣され、除雪作業や食料の配布などを行っている。
 岐阜地方気象台によると、関ケ原ICに近い関ケ原観測所では、午前7時に2センチの積雪を観測、午後5時には58センチに達した。 
〔写真説明〕大雪のため立ち往生が発生した名神高速道路の関ケ原IC付近=24日、岐阜県(NEXCO中日本名古屋支社提供)
〔写真説明〕名神高速道路の関ケ原IC付近で立ち往生した車両=24日、岐阜県(NEXCO中日本名古屋支社提供)

(ニュース提供元:時事通信社)