【北京時事】経済界のトップらで構成する日中経済協会(日中経協)の訪中団は25日、北京の人民大会堂で中国の李強首相と会談した。団長を務める日中経協の進藤孝生会長(日本製鉄会長)、経団連の十倉雅和会長(住友化学会長)、日本商工会議所の小林健会頭(三菱商事相談役)らが会談に臨み、短期ビザ免除の復活や改正反スパイ法に関する懸念の払拭など、事業環境の改善を申し入れた。
 財界訪中団が中国政府要人と会談するのは、2019年9月に当時の李克強首相と会談して以来、4年4カ月ぶり。
 会談の冒頭、李強氏は「中日関係は過去を引き継ぎ、未来を切り開く重要な時期にある。ともに努力し、両国の関係、各分野の協力をより良く推進していくことが重要だ」とあいさつ。十倉氏も「日中は最も重要な隣国だ」と応じた。進藤氏は記者団の取材に「李氏は非常に意欲的で力強かった」と述べた。 
〔写真説明〕中国の李強首相(右)と会談する経団連の十倉雅和会長(中央)。左は進藤孝生日中経済協会会長=25日午前、中国・北京の人民大会堂

(ニュース提供元:時事通信社)