【香港時事】香港終審法院(最高裁)は25日、無許可集会への参加を扇動した罪に問われた民主派団体元幹部の鄒幸※(杉のヘンを丹)氏に対し、二審の無罪判決を覆し一審の有罪判決を維持する判断を下した。鄒氏は一審で禁錮1年3月を言い渡されたが、二審で無罪となり、司法当局が上訴していた。
 問題となったのは、中国で1989年6月に起きた天安門事件の犠牲者を追悼するため、2021年6月に香港で予定された集会。警察当局は新型コロナウイルス対策を理由に集会を禁じたが、集会を長年主催した「香港市民愛国民主運動支援連合会」の副主席だった鄒氏は、SNSなどを通じて参加を呼び掛け罪に問われた。
 終審法院は「警察の禁止命令は公衆衛生を維持する正当な目的に関連する」などと判断した。 

(ニュース提供元:時事通信社)