政府は6日の閣議で、発達した雨雲が連なる「線状降水帯」について、気象庁が発表した2023年の発生予測のうち、実際に大雨が降った割合は41%だったとの答弁書を決定した。立憲民主党の石垣のりこ参院議員の質問主意書に答えた。
 答弁書によると、23年の発生予測は22件で、大雨は9件だった。一方、同年に全国で観測された23件の線状降水帯のうち、14件は事前に予測できず発生。「見逃し率」は61%だった。
 線状降水帯の発生メカニズムは未解明な点が多い。答弁書は、的中率について「当初の想定よりは高い」との見解を示した上で、「今後も予測精度の向上に努めたい」と強調した。 

(ニュース提供元:時事通信社)