【ニューデリー時事】パキスタン国民議会(下院)は3日、新首相を選ぶ投票を行い、与党イスラム教徒連盟シャリフ派(PML―N)を率いるシャバズ・シャリフ前首相(72)を再任した。PML―Nは2月の下院選で議席を伸ばせず、他の党との連立で過半数を確保した。権力基盤は弱く、国内で強大な力を握る軍の影響力が強まる可能性がある。
 シャバズ氏は過去3度首相を務めたナワズ・シャリフ氏の弟。パキスタンは危機的な経済やテロの頻発など多くの課題を抱え、待ったなしの対応を迫られる。昨年8月の下院解散に伴い、シャバズ内閣は総辞職し、選挙管理内閣が置かれていた。 
〔写真説明〕パキスタン下院=2月29日、イスラマバード(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)