【キーウ時事】ウクライナ南部オデッサで15日、ロシア軍のミサイル攻撃があり、ウクライナ非常事態庁によれば少なくとも20人が死亡、73人が負傷した。最初の攻撃を受けて現場に駆け付けた救助隊が生存者の捜索などを行っていた際に2発目のミサイルが着弾し、医療関係者や救助隊員も死傷したという。
 オデッサ州のキペル知事は国営メディアに対し、ロシア占領下のウクライナ南部クリミア半島から短距離弾道ミサイル「イスカンデルM」2発が撃ち込まれたと説明。ロイター通信がウクライナ軍当局の話として報じたところでは、住宅10棟や3階建ての娯楽施設などが破壊された。
 ゼレンスキー大統領は通信アプリ「テレグラム」で「医師や救助隊の到着を狙って2発目のミサイルで攻撃するという臆病かつ卑劣な行為だ」と非難。「ウクライナ軍は必ずロシアの殺人者に正当な報いを受けさせる」と強調した。 
〔写真説明〕15日、ウクライナ南部オデッサで、ロシアのミサイル攻撃を受けた建物(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)