「核兵器のない世界」を目指して国内外の有識者が議論する国際賢人会議の第4回会合が22日、閉幕した。2日間の日程で、人工知能(AI)などの新技術が核軍縮に及ぼす影響について意見を交わした。白石隆座長(熊本県立大特別栄誉教授)は記者会見で、核兵器保有国と非保有国の対話と協力の重要性を指摘した。
 米国、ロシア、中国などの核兵器保有国と非保有国の有識者が横浜市で開かれた会合に参加した。白石氏はAIに関し「核軍縮、核軍備管理に対してリスクと(活用する)機会の両面」があると説明。「核兵器国、非核兵器国を含む多層的なマルチステークホルダー(複数の利害関係者)の対話、協力の構築が重要だ」と述べた。 
〔写真説明〕「国際賢人会議」参加者による表敬を受け、あいさつする岸田文雄首相(右から2人目)=22日午後、首相官邸
〔写真説明〕岸田文雄首相(右から2人目)を表敬訪問し、あいさつする国際賢人会議の白石隆座長(同3人目)=22日午後、首相官邸

(ニュース提供元:時事通信社)