岩手県のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」(東京都中央区)で31日、能登半島地震で工房などが被災した輪島塗の事業者を支援するイベントが始まった。東日本大震災の被災地として「人ごとではない」との思いから、岩手県東京事務所が企画した。6月3日まで。
 東京・銀座にあるアンテナショップの一画で漆器などを展示販売し、被災した職人らが輪島塗について説明する。担当者は「インバウンド客も多い都内のアンテナショップであれば、岩手県としても情報発信に役立てると考えた」と話している。
 参加した輪島塗の伝統工芸士、津田真一郎さん(51)は、工房が傾くなどの被害を受けたという。「イベント開催はありがたい。手に取って見て、漆本来の手触りを感じてもらえたら」と話した。 
〔写真説明〕岩手県のアンテナショップで開催中の輪島塗事業者支援イベントに参加した伝統工芸士、津田真一郎さん=31日午後、東京都中央区

(ニュース提供元:時事通信社)