京都市は1日、観光客の増加で住民生活や環境に影響を及ぼすオーバーツーリズム(観光公害)対策として、京都駅から主要観光地に直行する急行バス「観光特急バス」の運行を始めた。土日・祝日、お盆期間や年末年始のみ運行。運賃は大人500円(子ども250円)で、通常の市バス均一区間(230円)の約2倍に設定した。
 既存の地下鉄・バス1日乗車券(大人1100円、子ども550円)でも利用できる。
 急行バスは京都駅を出発し、清水寺や祇園、銀閣寺などに停車する。同市内では、観光客が市バスに殺到し、混雑や渋滞が深刻化。観光客向けバスの導入により、通常路線とのすみ分けを図る。 
〔写真説明〕京都市で6月1日から運行を始めた京都駅から主要観光地に直行する「観光特急バス」=1日午前、京都駅前
〔写真説明〕京都市が運行を始めた、京都駅から主要観光地に直行する「観光特急バス」の出発式=1日午前、京都駅前
〔写真説明〕京都市が運行を始めた「観光特急バス」の車内。乗っているのは松井孝治市長(右から2人目)ら=1日午前、同市

(ニュース提供元:時事通信社)