石川県が3日発表した5月1日現在の人口推計によると、能登半島地震で被害の大きかった6市町(七尾、輪島、珠洲3市と志賀、穴水、能登3町)からの4月の転出者が879人に上ったことが分かった。昨年4月(414人)の2倍で、新年度に入っても人口流出に歯止めがかからない。
 輪島市が270人で最も多く、七尾市268人、珠洲市が115人など。1月の地震以降、4カ月間の6市町の累計転出者数は3629人(昨年同期は1857人)となった。
 馳浩知事は記者団に「やむを得ず家族が広域避難するなど、(一家が)2地域で居住している実態もある。情報提供などの支援をしっかり行っていきたい」と述べた。 
〔写真説明〕能登半島地震で、建物が倒壊したままの商店街=5月29日、石川県穴水町

(ニュース提供元:時事通信社)