環境省は7日、北海道・知床半島での携帯電話基地局の整備事業を巡り、周辺環境への影響に関する調査を行うとともに、結果が出るまで工事を中断するよう事業者側に求める方針を明らかにした。電源として使用する太陽光パネルやその設置工事などについて、動植物への悪影響を懸念する声があることを踏まえた。
 基地局は、無線のない小型船を操業する地元の漁業者らに活用されると想定。しかし、国の天然記念物オジロワシが過去に営巣した記録があるとの指摘を受け、事業者側は工事を見合わせていた。7日に札幌市で開かれた知床半島の管理に関する環境省の有識者会議では、基地局が必要か議論するよう求める意見が多数出た。 

(ニュース提供元:時事通信社)