2025/07/12
防災・危機管理ニュース
【ニューデリー時事】インド西部アーメダバードで航空大手エア・インディアの旅客機が墜落した事故で、インドの航空機事故調査局は12日、予備的な調査報告書を公表し、エンジンへの燃料供給を制御するスイッチが離陸直後に切られていたと指摘した。理由は明らかになっておらず、今後も調査を続けるとしている。12日で事故から1カ月となった。
報告書によると、離陸から約3秒後、エンジン2基に燃料を供給する二つのスイッチが切られ、間もなくエンジンの推力が低下し始めた。操縦室内では1人が「なぜ(スイッチを)切ったのか」と問いただし、もう1人が「切っていない」と応じる音声が記録されていた。それぞれ機長と副操縦士どちらの発言なのかは特定していない。
その後の飛行中にスイッチは稼働状態に戻されたが速度が十分に回復せず、墜落した。総フライト時間は機長が約1万5600時間、副操縦士は約3400時間だった。
〔写真説明〕インド西部アーメダバードで墜落した航空大手エア・インディアの旅客機の残骸(6月12日の治安当局のX=旧ツイッター=投稿より)(AFP時事)
〔写真説明〕墜落した旅客機の残骸=6月14日、インド西部アーメダバード(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)


防災・危機管理ニュースの他の記事
- 離陸直後、燃料制御スイッチオフ=インド旅客機墜落で予備報告書
- 小笠原近海で台風5号発生か=14日に関東・東北接近の恐れ―気象庁
- トランプ氏が被災地視察=被害拡大で当局に批判―米テキサス洪水
- 米、キューバ大統領に初制裁=21年の反政府デモ弾圧
- 燃料制御スイッチが焦点か=操作ミスの可能性―インド旅客機墜落1カ月
おすすめ記事
-
ランサムウェアの脅威、地域新聞を直撃
地域新聞「長野日報」を発行する長野日報社(長野県諏訪市、村上智仙代表取締役社長)は、2023年12月にランサムウェアに感染した。ウイルスは紙面作成システム用のサーバーとそのネットワークに含まれるパソコンに拡大。当初より「金銭的な取引」には応じず、全面的な復旧まで2カ月を要した。ページを半減するなど特別体制でなんとか新聞の発行は維持できたが、被害額は数千万に上った。
2025/07/10
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/07/08
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/07/05
-
-
-
-
-
-
「ビジネスイネーブラー」へ進化するセキュリティ組織
昨年、累計出品数が40億を突破し、流通取引総額が1兆円を超えたフリマアプリ「メルカリ」。オンラインサービス上では日々膨大な数の取引が行われています。顧客の利便性や従業員の生産性を落とさず、安全と信頼を高めるセキュリティ戦略について、執行役員CISOの市原尚久氏に聞きました。
2025/06/29
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方