八代市で建設中の応急仮設住宅(写真提供:デコス)

令和8年熊本地震を受けて被災地では応急仮設住宅の整備が進められている。全国木造建設事業協会(全木協)が建設する木造応急仮設住宅では、セルロースファイバー断熱材「デコスファイバー」の採用が決定した。2026年10月6日時点で、熊本県の宇城市、美里町、八代市に整備される13団地・508戸で採用が決まっており、7団地・171戸で断熱施工が完了している。
※戸数および施工状況はデコス提供資料(2026年10月6日時点)に基づく。

全木協が手掛ける木造応急仮設住宅は、仮設住宅としての役割を終えた後の利活用も見据えた「壊さない仮設住宅」が特徴だ。解体や廃棄を前提とせず、災害後も地域で活用できる住宅として整備することで、廃棄物の削減や環境負荷の軽減を目指している。デコスファイバーは、こうした取り組みを支える断熱材として採用されている。

住宅用断熱材の製造・販売・施工を手掛けるデコス(山口県下関市)のデコスファイバーは、新聞紙を主原料とするセルロースファイバー断熱材。夏の暑さや冬の寒さをやわらげる断熱性に加え、湿気を吸放出する調湿性や生活音を軽減する防音性を備えており、応急仮設住宅で暮らす被災者の快適性向上やプライバシー確保への貢献が期待されている。

新聞紙をリサイクルしたセルロースファイバー断熱材「デコスファイバー」(写真提供:デコス)

同社はこれまでにも大規模災害時に建設される木造応急仮設住宅へデコスファイバーを供給・施工してきた。2016年熊本地震、2020年熊本豪雨、2024年能登半島地震などで採用されており、2026年9月4日時点の施工実績は累計1,854戸に達している。現在も全国の施工代理店と連携しながら断熱施工を進めており、被災者が安心して暮らせる住環境づくりを支援している。