これまでの連載『セキュリティ文化の醸成と意識の高度化 ~2020年に向けて私たちにできること~』を改題し、再スタートします。

7月22日から『Go To トラベル』事業がスタートしました。約1カ月間で少なくとも延べ556万人が利用したとのこと。読者の皆さんにも「利用したよ」という方がいるかと思います。私もその一人です。いまもって賛否両論、いろいろと議論はされていますが、ビジネスでも使えるキャンペーンなので個人的には非常にありがたいなと思っています。

事業者としての遵守事項

『Go To トラベル』は「新しい生活様式」に基づいた旅行スタイルを普及、定着させ、地方や観光地の経済を回していくための事業です。マスク着用や徹底した手洗いなどの「新しい生活様式withコロナ」が、私たちにとって普通のことになりつつあります。

そのため、従来の旅行マナーのままで観光地を訪れることは難しくなってきました。楽しく安全な旅を旅行者に新しいスタイルで提供するため、ホテルや旅行代理店などの『Go To トラベル』参画事業者には、いくつもの遵守すべき事項が挙げられています。

以下『Go To トラベル』事業者向けの取扱要項(9月1日時点)からの抜粋です。

【事業者の遵守事項】(抜粋)
a.感染拡大予防ガイドラインに従うこと
b.チェックイン/チェックアウト時、直接の対面を避けること
c.旅行者全員に検温と本人確認を実施すること(発熱などの症状があれば、保健所等の指示を仰ぎ、適切な対応をとること)
d.共用施設の利用には三密対策を徹底すること
e.ビュッフェでは料理の提供方法を工夫し、食事時の三密対策を徹底すること
f.共用スペース等の消毒・換気を徹底すること
g.「参加条件」を徹底・実施している旨を対外的に公表すること
h.旅行者が順守すべき事項を周知徹底すること など

一度、事業者として登録を受けていても、これらの条件を満たしていないことが発覚すれば、登録を取り消されることになります。