「いません」は点検、「います」が訓練
生存確認の「その先」にある、エレベーター閉じ込め対応の泥臭い現実
八重澤 晴信
医療機器製造メーカーで39年の実務経験を持つ危機管理のプロフェッショナル。光学機器の製造から品質管理、開発技術を経て内部統制危機管理まで経営と現場の「翻訳者」として活躍。防災士として国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンDRR分科会幹事も務める。
2026/03/02
あなたの会社の危機対応力を鍛える新しいアプローチ
八重澤 晴信
医療機器製造メーカーで39年の実務経験を持つ危機管理のプロフェッショナル。光学機器の製造から品質管理、開発技術を経て内部統制危機管理まで経営と現場の「翻訳者」として活躍。防災士として国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンDRR分科会幹事も務める。
2月22日、 東京都墨田区の東京スカイツリーで発生したエレベーターの停止事故では、6時間近くが経過した後、隣接するエレベーターからプロの手で救出されました。しかし、大規模な震災では、あなたのビルにプロは来ません。隣のエレベーターも動いていません。そこにあるのは、鉄の箱に閉じ込められた同僚と、インターホンを握りしめるあなただけです。「インターホン越しに『頑張ってください』としか言えない自分に、耐えられますか?」
スマホも繋がらないでしょう。インターホンも死んでいるかもしれません。つながったとしても問い合わせが集中して対応すらしてもらえない可能性もあります。あなたの会社はどうやって「そこに人がいる」と気づきますか?
2026年2月22日、東京スカイツリーでエレベーター閉じ込め事故が発生しました。閉じ込め人数は20名(児童2名含む)で、閉じ込め時間は約6時間に及びました。原因は移動ケーブルの損傷による制御ヒューズの溶断によるものでした。事故当時、インターホンは使用できない状態で、閉じ込められた乗客がスマホで110番通報したことで、初めて状況が把握されました。
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