中央アジア・カザフスタンのトカエフ大統領は17日、中国を公式訪問し、習近平国家主席と会談した。両政府はビザ(査証)の相互免除を含む23の文書に署名。ロシアの勢力圏にとどまってきた地政学上の要衝カザフが、巨大経済圏構想「一帯一路」を掲げる中国に一歩接近した格好だ。
 トカエフ氏は、旧ソ連外務省「チャイナスクール」(中国語研修組)出身。訪中は18、19両日の中国・中央アジア5カ国首脳会議に参加するためで、17日はトカエフ氏の70歳の誕生日だ。会談で、習氏は祝意を示すとともに「きょうの公式訪問は2国間協力の高い水準の反映であり、トカエフ氏と中国の緊密な関係を裏付けるものだ」と評価した。 

(ニュース提供元:時事通信社)