厚生労働省は14日、今月9日までの1週間に全国で報告されたインフルエンザ患者数が1定点医療機関当たり1.66人だったと発表した。厚労省などによると、7月に入っても流行の目安(1人)を超える状態が続くのは、現行の集計方法となった1999年以降で初めて。
 インフルエンザは新型コロナウイルスの感染拡大以降は大きな流行がないため、人々の免疫が低下したことが要因とみられる。マスクの着用基準が3月13日から大幅に緩和され、個人の判断が基本になったことも影響している可能性がある。
 厚労省は全国約5000カ所の定点医療機関を受診した患者数を集計している。3~9日の患者数は1機関当たり1.66人で、前週より0.4人増えた。都道府県ごとに見ると、鹿児島が27.31人と最も多く、長崎(9.13人)、宮崎(8.83人)と続くなど、九州地方での流行が目立った。 

(ニュース提供元:時事通信社)