政府の個人情報保護委員会は19日、トラブルが相次ぐマイナンバー制度を所管するデジタル庁に対し、マイナンバー法に基づき立ち入り検査を実施した。政府や地方自治体から給付金を受け取るための公金受取口座に他人の情報がひも付けられていた問題の詳細な調査が目的。同委は「リスク管理や対策ができていなかった」と同庁の対応を問題視しており、行政指導も視野に入れる。
 公金受取口座のひも付けは、同庁が管理するシステムで登録が行われている。個人情報委は6月30日に同庁から報告書を受け取ったが、「報告書のみでは十分に個人情報の取り扱い状況を把握することはできない」と判断。実態を詳しく解明するため、検査実施に踏み切った。 
〔写真説明〕デジタル庁の案内表示=東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)