【ベルリン時事】オランダ沖を航行していた正栄汽船(愛媛県今治市)所有の自動車運搬船「フリーマントル・ハイウエー」で25日深夜、火災が発生し、インド国籍の船員1人が死亡した。積み荷の電気自動車(EV)から発火した可能性があるという。現場は多様な生態系で知られる世界遺産の干潟、ワッデン海近くで、油が流出した場合の環境への影響も懸念されている。
 同社によると、乗組員20人超は全てインド国籍で、ドイツからシンガポールに向かう途中だった。現地からの報道では、既に船員は避難を終えたが、消火作業が続いているもよう。運搬船はメルセデス・ベンツなど自動車約3000台を積んでおり、川崎汽船(東京都千代田区)がチャーターしていた。 

(ニュース提供元:時事通信社)