審査資料に多数の誤りが見つかった日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)を巡り、同社は31日、原子力規制委員会に審査申請書を再提出した。規制委は記載内容を確認した上で、審査を継続するかどうか判断する。
 敦賀2号機の審査では2020年2月、地質データの無断書き換えが発覚するなど、同社が提出した資料に多数の誤りが判明。審査が一時中断された。再発防止に向けた社内体制を整備し、審査が再開された後にも新たな誤りが発覚。規制委は今年4月、審査を再中断し、8月末までに審査申請書を出し直すよう行政指導していた。
 日本原電は新たな申請書について、「改善した業務プロセスと強化した社内体制の下、品質管理を行った」と説明。さらに、焦点となっている原子炉建屋直下を通る断層(破砕帯)の活動性について、新たな分析手法を用いたデータを加えるなどした。 

(ニュース提供元:時事通信社)