農林水産省は5日、豚の家畜伝染病「豚熱(CSF)」の発生が2018年以降で初めて九州で確認されたことを受け、農水省で対策本部を開いた。九州全域を豚熱ワクチンの接種推奨地域に設定することを決定し、九州の全7県に対し、接種計画を策定して速やかに開始するよう要請した。全国の豚肉生産量の3割を占める九州での感染拡大を防ぐ。
 野村哲郎農水相は対策本部で「最大限の緊張感をもって豚熱のまん延防止に全力で取り組む」と強調した。養豚農家に対しては、飼養衛生管理の徹底、異常を発見した際の早期通報を呼び掛けた。 

(ニュース提供元:時事通信社)