【ニューデリー時事】アフガニスタン西部を襲った地震の被災地で、倒壊した家屋の下敷きになった住民の救助や捜索活動が13日までにほぼ終了した。イスラム主義組織タリバン暫定政権の保健省は、死者数を「1000人超」と説明している。建物だけでなく水道など生活インフラも甚大な被害を受けており、国際機関はさらなる援助を呼び掛けている。
 アフガン赤新月社の広報担当者はロイター通信に対し、救助活動は「98%完了した」と説明。ただ、30を超える救助・医療チームは引き続き被災地にとどまるという。
 国連児童基金(ユニセフ)は12日の声明で、冬が近づく中、被災した子供たちの状況を懸念していると表明。「子供たちに医療や清潔な水などを届けるためには、さらなる支援が必要」と訴えた。被災地では水道施設も損壊したため、ユニセフは給水車による支援を始めた。
 一方、米国際開発局(USAID)は同日、仮設住宅や毛布などの物資を含む1200万ドル(約17億9600万円)の緊急人道支援を行うと発表した。 

(ニュース提供元:時事通信社)