【ニューヨーク時事】自然災害のリスク評価を行う米ムーディーズRMSは12日、能登半島地震の被害に伴う経済損失が4350億~8700億円に上るとの試算を公表した。住宅などの物的なダメージに加え、企業活動の混乱による損失が含まれている。
 推計では、地震と火災、地滑り、津波の浸水被害のほか、液状化による地盤の変形を考慮した。交通網、公共インフラ、政府機関などは対象に入っていないため、実際の損害額はさらに膨らむ恐れがある。
 同社の担当者は「今回の災害は、震源が浅い地震について、包括的にリスクを検証する重要性を浮き彫りにした」と指摘した。 

(ニュース提供元:時事通信社)