【台北時事】台湾総統選と併せて立法委員(国会議員、定数113)選の投票も13日行われ、開票作業が終了した。与党・民進党は野党から「失政」や不祥事に対する批判にさらされ、中央選挙委員会(選管)によると、現有62議席から51議席に減らし過半数(57議席)を下回った。総統選で当選した頼清徳副総統は記者会見で、立法委員選で「過半数を維持できなかった。努力が足りなかった」と述べた。
 頼氏は、少数与党による船出となり、困難な政権運営を強いられそうだ。民進党は蔡英文総統が当選した2016、20年のいずれも、過半数の議席を獲得した。
 最大野党・国民党は政権批判票を取り込み、現有37議席から52議席に増え第1党となったが、過半数には届かなかった。民衆党は、長年続く民進、国民両党の対決構図を嫌う若年層を中心に支持を広げ、現有5議席から8議席に増やし、キャスチングボートを握った。議会運営に影響を与えそうだ。
 全113議席のうち73議席が小選挙区、34議席が比例区。6議席は少数民族から選ばれる。 

(ニュース提供元:時事通信社)