小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」配合サプリメントを巡る健康被害問題で、厚生労働省は2日、入院者数(先月30日時点)は延べ492人と発表した。うち腎疾患の患者は291人。同省はこれまで、腎臓に異常がみられる事例のみ公表していたが、今回からそれ以外の症状も含めた。
 同省によると、医療機関の受診者数(同日時点)は延べ2221人で、うち腎疾患がある人は1660人。遺族からの死亡相談は175人で変わらない。 
 小林製薬は3月、遺族から連絡を受けた死者数を5人としていたが、先月27日、サプリとの関連が疑われる死者として、170人の相談があったと同省に報告。「腎疾患以外の患者を報告対象に含めたために増加した」と説明していた。
 同社は現在、このうち製品を摂取していなかった人などを除いた76人について、因果関係を調査している。(了)

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