2024/07/09
防災・危機管理ニュース
ロシアのプーチン大統領とインドのモディ首相が9日、モスクワで会談した。ウクライナ侵攻に関し、モディ氏は「戦争で解決せず、対話が必要だ」と強調。ロシアは「戦場の現実」が和平交渉の基礎だとしてウクライナに事実上の降伏を迫っているが、モディ氏はプーチン氏に自制を促した。
印ロはソ連時代からの友好国で、ロシアのウクライナ侵攻開始後も「戦略的パートナーシップ」を維持。プーチン氏はインドを含め、新興・途上国「グローバルサウス」を取り込む姿勢を鮮明にしている。
両首脳は8日にも一対一の形式で懇談し、友好関係をアピール。報道によると、だまされるなどして前線に送られたインド人「志願兵」の除隊で一致した。9日の共同記者発表は設定されなかった。
ロシアは8日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)の小児病院などを空爆。モディ氏は「無実の子供が殺されるのは悲痛だ」と懸念を示した。ロシアは9日から北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が米ワシントンで開幕するのを前に、西側諸国をけん制し、ゼレンスキー政権への圧力も強化している。
〔写真説明〕9日、モスクワで会談に臨むロシアのプーチン大統領(右)とインドのモディ首相(EPA時事)
〔写真説明〕8日、モスクワ郊外で懇談するロシアのプーチン大統領(左)とインドのモディ首相(右)(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)


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