2025/06/10
防災・危機管理ニュース
小泉進次郎農林水産相は10日、随意契約で放出した政府備蓄米などについて、高値で転売する行為を禁止する方向で調整していると明らかにした。新型コロナの感染拡大時にマスクや消毒液に適用した転売規制と同様の対応を想定。備蓄米を含む「米穀」全般を規制対象に加える政令改正を週内にも閣議決定する。
コロナ禍で政府は「国民生活安定緊急措置法」に基づいて政令を改正。マスクと消毒液を転売禁止の対象品目とし、違反した場合は1年以下の懲役か100万円以下の罰金を科す措置を取った。
備蓄米の転売は現在、事業者がオークションサイトへの出品や大量購入を規制する自主的な対応に頼っている。小泉氏は転売が確認されている状況ではないとしつつ、「今後、安価なコメを安定的に供給するためにも転売対策は重要だ。転売者には最も強い措置になる」と語った。
〔写真説明〕備蓄米の転売規制について記者団に説明する小泉進次郎農林水産相=10日午後、東京都千代田区
(ニュース提供元:時事通信社)

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