大阪の高層ビル群(Adobe Stock)

BCPでは活断層型地震、プレート境界地震、プレート内地震、それぞれの異なる揺れの性質や津波発生の可能性を考慮することが重要です。揺れによって事業継続への影響も変わってきます(表1)。

地震の分類

画像を拡大 表1. 地震の分類と性質

筆者が実施しているBCPセミナーなどでは、日本で想定されている地震を、発生場所や揺れの特性から海溝型地震と断層型地震の二種類に大別して説明しています。 

たとえば、南海トラフ巨大地震や首都直下地震に代表される海溝型地震は、発生確率が高く(70%以上)、一方で断層型地震は比較的低い(おおむね10%程度以下)とされ、このような統計的データをもとに説明しています。

現在では、地震の分類はより細分化され、海溝型地震は「プレート境界地震」「プレート内(スラブ内)地震」「海域活断層地震」 に、また従来の「断層型」と呼ばれていた地震は、「活断層型(地殻内)地震」と表現されます。

過去に発生した直下型地震の多くは活断層型地震ですが、たとえば2018年の北海道胆振東部地震はプレート内(スラブ内)地震です。また2024年の能登半島地震は津波を発生させましたが、海溝型ではなく活断層型地震に分類されています。

画像を拡大 表2. 都市部に近い活断層と地震発生確率(2025/1/1)

地震の発生確率を比較すると、海溝型地震である南海トラフ巨大地震は60%~90 %、首都直下地震も70% です。一方、都市近郊にある活断層型の中で発生確率が高い三浦半島断層ですら11%と、低く感じられます(表2)。この発生確率の小ささは、都市部にある企業の危機認識に影響を与えているかもしれません。