首都直下地震や大型台風などの大規模災害を想定した警視庁の災害警備総合訓練が12日、東京都江戸川区の江戸川河川敷で行われた。機動隊をはじめとする同庁の各部隊に加え、地域の小学校や医療施設、陸上自衛隊などから計約750人が参加した。
 地震を想定した訓練では、道路陥没に巻き込まれた車の中でけがした人を、機動隊員がロープを伝って救出。一帯が浸水した想定で、江戸川に水上バイクや警備艇などが出動し、川に取り残された人を救助する訓練もした。
 訓練では、狭い場所やぬかるんだ場所でも作業が可能な「ミニクローラークレーン」が初登場。2年前に導入されたが、災害現場での出動はこれまでなく、倒壊家屋に見立てた建物の屋上まで担架をつり上げたり、けが人を搬送する際のロープを支えたりして、動作の手順を確認した。 
〔写真説明〕道路陥没を想定した訓練で、車内からの救助活動を行う警視庁の機動隊員(中央)=12日午後、東京都江戸川区
〔写真説明〕倒壊家屋現場を想定した訓練で、「ミニクローラークレーン」を使って救助活動を行う警視庁の救助隊員ら=12日午後、東京都江戸川区

(ニュース提供元:時事通信社)