2026/03/19
防災・危機管理ニュース
内閣府と消防庁は、2025年時点における地方公共団体における業務継続計画・受援計画策定状況の調査結果を公表した。それによると、全国の自治体で災害時の業務継続計画(BCP)の策定はほぼ完了した一方、内容の充実度や外部支援の受け入れ体制にはなお課題が残ることが明らかになった。
調査は2025年4月時点で実施され、都道府県と市町村の計画整備状況を分析した。
災害発生時にも行政機能を維持するための業務継続計画については、都道府県・市町村ともにすべての自治体で策定済みとなった。
さらに、計画の中核とされる「6つの重要項目」についても、都道府県ではすべての団体で整備が完了。市町村でも整備が進み、前回調査から増加した。
これらの項目には、首長不在時の代行体制や代替庁舎の確保、ライフライン維持、通信手段の確保、データのバックアップ、優先業務の整理などが含まれる。
ただ、市町村レベルではすべての項目を網羅している団体は約6割にとどまり、計画の「質」にばらつきが見られる。
一方、外部からの応援職員の受け入れなどを定めた「受援計画」については、都道府県ではすべて整備されているが、市町村では未策定の自治体が残る。
策定済みは1400余りで、前回より増えたものの、全体ではなお約2割弱が未整備の状況となっている。大規模災害時には自治体単独での対応が困難になるケースが多く、外部支援の受け入れ体制の整備が急務とされる。
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/05/05
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/04/28
-
-
-
サプライチェーン対策「行っていない」が49.7%~BCP策定状況は頭打ち、実効性に課題~
内閣府は、令和7年度における「企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査」についての結果を発表した。2007年度から隔年で実施しているもので前回の令和5年度時点での調査以来となる。それによると、近年災害時などで課題になっているサプライチェーンの対策について、「サプライチェーン強靭化への取組を行っているか」との設問に対し、「行っていない」が49.7%と最も高く、次いで「行っている」が25.9%、「現在検討中」が20.7%となった。
2026/04/26
-
スマホ通知が号令、災害の初動対応訓練を開発
半導体製造装置大手の株式会社ディスコ(東京都大田区)は、平時のコミュニケーションツールを使ったさまざまな危機事案に対応できる初動対応訓練の仕組みを開発し、実践を続けている。メンバーが、危機を発生させる運営チームと対応チームに分かれ、業務中に突発的に危機事案を模擬的に発生させるとともに、通知を受け取ったチームは、即座に、訓練を開始する。リアリティーを追求した結果、たどり着いた手法だ。
2026/04/20
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方