2026/04/15
防災・危機管理ニュース
国土交通省は、温暖化による気候変動が、地域の河川などの水資源に影響して渇水をもたらす恐れが高いとして、対策強化に向けた有識者会議を初めて設置する。初会合が17日に東京都内で開かれる。温暖化が河川などに与える影響を評価していくモデルづくりなどが中心的な議題になる。
設置されるのは「水資源分野における気候変動への適応策のあり方検討会」。東京大学大学院工学系研究科教授の沖大幹氏を座長にすえ、学識経験者のほか、東京都や福岡市の水道事業担当者らも加わり計7人の委員が参加する。
影響の「見える化」を議論
同省によると、気候変動の影響で、1日の降水量が1mm以下しか観測されない「無降水日」の日数が増加する一方で、降雪、積雪量の減少などが予測されており、将来的な渇水の深刻化が懸念されている。
このため、各地域で水資源への影響の度合いを評価して、「見える化」するためには、将来の降水量など、どういうデータを用いたモデルが必要かなどを検討していく。今後の対応策を強化していく「入り口部分になる」(同省水資源計画課)という。モデルは、各地域で河川の流域関係者らが水資源の管理、調整や対策を取る際などに活用してもらう考えだ。
足元では、2025年度に記録的な少雨により一部の地域で渇水が発生した。昨年夏ごろから少雨が続いた影響は継続しており、西日本を中心とした複数の一級河川が、一部で給水制限などの対策を実施している状態となっている。
同省によると、こうした状況は、4月13日現在で、近畿地方の淀川水系や九州の筑後川水系といった11水系に拡大している。ただ、3月末から降雨量が増えてきた傾向があり、対策が解除された水系もあるという。
新設する検討会では、夏ごろまでに検討内容について一定の取りまとめを行ったうえで、2026年度末に向けて取りまとめ内容をブラシュアップしていく方針だ。
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
失われた危機意識を取り戻す災害図上訓練で自分ごと化 ミツバ
どのメーカー系列にも属さず、複数の自動車メーカーや1次サプライヤーに四輪と二輪用の電装部品を供給する独立系のサプライヤーであるミツバ(群馬県桐生市、日野貞実代表取締役社長)。近年、過去に考えられた災害対策が、途絶えつつあった。同社では“自分ごと化”で従業員の危機意識を高めるため、災害図上訓練を実施。参加者の意欲が高まり、対策用の新たな要望が集まるなど、確実な手応えを感じている。
2026/05/26
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/05/26
-
-
-
-
-
顧客の安全と安心をAIと人のアシスタンスサービスで追求
JTBグローバルアシスタンス(東京都千代田区)は、渡航先でのけがや荷物の紛失、言語の壁など、海外旅行に関わるトラブルを包括的にサポートしてきた。昨今では地政学リスクの高まりに応じ、自社の危機管理ソリューションを生かした出張者や駐在員の安全確保にも注力している。創業35年を機に、AIと人間、それぞれの長所を組み合わせたハイブリッド型サービスの展開を目指す。混沌(こんとん)とした時代の中、海外旅行に伴うリスクを低下させ、旅行者の安全をどのように確保するのか。鈴木章敬代表取締役社長に話を聞いた。
2026/05/19
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方