2026/08/23
防災・危機管理ニュース
マンションに入る住人の後に続いてオートロックをすり抜け、建物内に侵入する「共連れ」。神戸市でこの「共連れ」による女性刺殺事件が起きてから1年がたった。専門家は「オートロックを過信するのは危険。顔認証機能や手動ドアを導入する必要がある」と訴える。
昨年8月20日夜、同市中央区のマンションで30代の男が面識のない女性を殺害する事件が発生した。エントランスの防犯カメラには、男が女性の後に続いてオートロックをすり抜け入る様子が映っていた。兵庫県内では、4月にも同様の手口でマンションに侵入し、住人女性に抱きついたとして男が不同意わいせつ容疑で逮捕されるなど、同様の犯罪が起きている。
ホームセキュリティーに詳しい一般社団法人「日本防犯学校」(神奈川県平塚市)の桜井礼子学長(64)は「オートロックを過信するのは危険」と警鐘を鳴らす。桜井氏は、住人自らが危機意識を高めることに加え、「集合住宅の管理会社やオーナーが防犯対策を徹底することが重要だ」と強調している。
神戸市での刺殺事件を受け、阪急阪神不動産(大阪市)などは「共連れ検知アラート機能」を搭載したオートロックを開発。エントランスに設置されたカメラが来訪者の顔を検出し、顔認証登録のない人が入居者の後に続いて入館しようとすると、警報が鳴る仕組みだ。20~30代の単身入居者が多い兵庫県内のマンションで約2カ月間の実証実験を行ったところ、「安心感につながった」や「継続して設置してほしい」と話す住人の割合は過半数を占めたという。
桜井氏は、顔認証や警報機能の有効性を評価した上で「結局自動ドアが開いている限り、侵入を許してしまう。手動ドアを組み合わせることで、より安全性を確保できるのではないか」と訴えている。
〔写真説明〕阪急阪神不動産などが開発し、マンションに設置された「共連れ検知アラート機能」搭載のオートロック=20日、兵庫県西宮市
(ニュース提供元:時事通信社)

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