2017/10/02
防災・危機管理ニュース

国土交通省は9月28日、土砂災害警戒区域の指定解除要件の明確化を都道府県に通知した。対策工事が行われるなど安全性が高まり指定の条件を満たさなくなった場合に、すみやかに指定解除を行うようにする。6月に改正した土砂災害防止法に基づき、8月に「土砂災害防止対策基本指針」を変更。これを補完するために解除の考え方や要件を明確化した。
例えば土砂災害特別警戒区域において2つの砂防堰提工事といった土砂災害対策が二段階でなされた場合、最初の砂防堰提が完成したら、危険のなくなった一部エリアの土砂災害特別区域指定を解除。2つ目も完成したら、全エリアにおいて解除を行う。土砂災害警戒区域では盛り土や切土などで地形が変わり、指定の条件を満たさなくなった場合に解除する。
国交省によると区域指定を行う調査が2019年度末には終了予定。これまでの成果を踏まえ、過去の指定の見直しを行っており、基本指針に基づき進めていく。
■ニュースリリースはこちら
http://www.mlit.go.jp/report/press/sabo01_hh_000050.html
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/07/05
-
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/07/01
-
-
-
「ビジネスイネーブラー」へ進化するセキュリティ組織
昨年、累計出品数が40億を突破し、流通取引総額が1兆円を超えたフリマアプリ「メルカリ」。オンラインサービス上では日々膨大な数の取引が行われています。顧客の利便性や従業員の生産性を落とさず、安全と信頼を高めるセキュリティ戦略について、執行役員CISOの市原尚久氏に聞きました。
2025/06/29
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方